面白い映画には愛を捧げ、そうでない映画には鉄槌を下す
てるおとたくおの
ぶっちゃけシネトーク
●今日のちょい気になることシネ言
「昔、うちのイトコのおばさんのあだ名が“ベラ”でした(てるお)」
シネトーク142
『映画 妖怪人間ベム』
監督:狩山俊輔 原作:アサツー ディ・ケイ 脚本:西田征史 音楽:サキタハヂメ
出演:亀梨和也/杏/鈴木福/柄本明/北村一輝/観月ありさ/筒井道隆/中村橋之助/畠山彩奈/石橋杏奈/永岡佑/杉咲花/堀ちえみ/広田レオナ/あがた森魚
2012年/東宝/124分/ビスタサイズ/東宝配給(2012年12月15日公開)
●作品解説
同名怪奇アニメを亀梨和也らの主演で2011年に実写ドラマ化した
作品の劇場版。監督はドラマ版に引き続き狩山俊輔。
友人である夏目刑事の前から姿を消したベム、ベラ、ベロは
とある街にたどり着く。しかしそこでは不可解な事件が続発。
被害者はすべて大手製薬会社・MPL製薬の社員だった。
ベロが出会った少女みちるの父親がその製薬会社の研究者で、
事故で亡くなった母親も新薬の研究に携わっていた。ある日、
事件を探るベムたちの前に植物を媒介に妖怪化した生物が出現。
その妖怪こそがみちるの母親、小百合だった。
※ネタバレしてます! ご注意ください
筒井道隆、喜怒哀楽なさすぎっ!
てるお 「♪闇に隠れて立ち小便っ~(替え歌)。アニメ版はめっちゃ好きだった。昔、幼稚園から帰って夕方から再放送してたやつを観てたけど、怖がりなんでオープニングのアレだけで結構怖かったヨ
」
たくお 「オリジナルは無国籍ふうな作りが斬新だった。ベムたちと関わる人も基本的に外人だし、基本的に妖怪と戦う話だから怪奇的な演出がすごく面白かった」
てるお 「放送当時(68~69年)は怪奇ものや妖怪ものが流行ってた。アニメ版は西洋的な異国情緒あふれる世界観と日本的なオドロオドロしい雰囲気が融合してるところが魅力だった。幼稚園児の俺でもドンハマリだったヨ
」
たくお 「うちの甥どもに『ごっつええ感じ』のDVDを見せたら『妖怪人間』のコント
を一番気に入ってたけどね
」
てるお 「で、日テレで実写ドラマ化される聞いた時、『うお、やったー!』と思ったその5秒後、『エエエッ~、亀梨ぃ~!? マジかよ・・・・orz』と大きな失望に変わった。ベムといったらガタイのいい白目のハゲオヤジだろ!って
」
たくお 「僕もそのニュースが流れた時、『うわ、マジでやめてくれ』と思ったね」
てるお 「でもいざ放送が始まったら、絶対コケると思われていたドラマ版への世間の評判は思いのほかいい。
亀梨ベムもアリっちゃ、アリかもみたいな。だけどアニメ版に思い入れが強すぎる俺としては亀梨ベムにやっぱりストレス溜まったし、慣れるまでかなり時間を要したけど
」
たくお 「亀梨ベムでもガッカリしたのに、ベロが福くんって・・・・。ちょっと幼すぎないか? せめて小学生高学年ぐらいの子役にしてほしかったなあ」
てるお 「そうなんだよ。福くんのいつまで経っても変わらない渇舌の悪さには毎回ドキドキしたし
」
たくお 「3人の中で最もアニメ版をトレースしている杏ベラはナイスキャスティング
なんだけどさ、変身後のベラがジャマイカ人にしか見えないんだよなあ
」
てるお 「杏ベラが怒った時の表情がイトコのおばさんとソックリでさ。小さい時、イトコと遊んでてよく叱られた記憶があるから、ベラの怒声が飛ぶシーンでは思わずビクッとしちゃう
」
たくお 「多分、杏姉さんはキレたらガチで怖いタイプだと思う」
てるお 「しかし何に萎えたかって、ベムたちがあの奇妙な格好で一般住宅に上がりこんで一緒に食事している場面を観た時は『マジか・・・』って・・・・。すっごい浮いてるんだよね
」
たくお 「しかも相手も彼らを見て何も不思議がることなく普通に受け入れているし。もっと衝撃だったのが、ベラが近所の奥さんらと一緒になって餃子を作ってる場面。ベラに餃子を作らせるなよっ!
」
てるお 「あのシーンね! でも餃子づくりに奮闘しているベラはなんか可愛いかったヨ
」
たくお 「アニメ版ではウジャウジャ出てきたバケモノが全く出てこない代わりに、現代版ベムの敵は人間の心に潜む“悪”に焦点が絞られている。製作陣のその狙いは悪くないと思うけど、やっぱアニメ版世代はあの怪奇バケモノ色たっぷりな『ベム』が観たかったんだよねえ」
てるお 「そりゃ、今、妖怪バトルものをやって視聴者にソッポ向かれる危険性は大きいと思う。リアリティのない題材だし、現代にそぐわないと判断したから変更したのは分かるけどさ、でもそれを恐れないでちゃんとした技術でやり遂げたら、ドラマ史に残る傑作になる可能性もあった」
たくお 「ドラマ版ではベムたちが小悪党をチョイチョイと片づける程度なので、なかなかアドレナリンが爆発してくれない。なので、原作とは“完全な別物”として割り切ったら、フッ切れたけどね」
てるお 「人間になることを夢見るベムの葛藤や、異形なる者ゆえの苦闘に重点を置いてて、助けてあげたのに人間からいつも疎外されるベムたちの悲しみはドラマ的な効果も確かにあった」
たくお 「夏目(北村)が妖怪人間を受け入れて、ベムが涙するシーンは思わず目頭が熱くなったヨ。
あそこはドラマでの随一の名場面だと思う」
てるお 「色々と創意工夫して独自の世界観を築き上げたのは評価できるけど・・・・・しかーしっ! あのコスプレ満載感、セット出ちゃってる感、妖怪の作り物感がどうしてもノイズになっちゃってさ。
予算の問題もあるんだろうけど、ハイビジョン映像のクッキリ画質だと余計に作り物感が出ちゃってて、どうもあの貧弱な画にノレない。悪くいえば、かくし芸大会のパロディを見てるような・・・・」
たくお 「ほとんど加工してない映像のまま見せられるとどうしても画面が安っぽくなってしまうよね。VTR映像でもフィルムっぽく見せられるグレイン処理とかナンボでもできるのに」
てるお 「そうなんだよ。映像にグレインを加えるだけで“映画的なハッタリ”をかますこともできた」
たくお 「ま、不満点も少なくないけど、ドラマはドラマとしての魅力もちゃんとあったわけで。で、その映画版ということだけど・・・・」
てるお 「映画版の一番の燃えーっ!どころは、やっぱり観月ありさでしょ。観月ありさ×『悪魔の植物人間』
+『ザ・グリード』
+『ビオランテ』
を見せられちゃ、そりゃオイラのクリーチャー愛の血が騒ぎまっせ!
」
たくお 「映画通ならあのクライマックスを観たら、『あ、ビオランテだ!』になるよな
」
てるお 「これまでハデなアクションをあまりかましてくれなかったから、やっとアドレナリン湧いてきたヨ。と言っても、映画的なカタルシスはこのクライマックスと森林バトルぐらいしかないんだけどさ
」
たくお 「人間と妖怪の二面性に苦しむ観月ありさは好演。“愛する家族と会えない辛さ”感がちゃんと出てる」
てるお 「娘のみちる役の畠山彩奈ちゃんがいいコなんだよ。片足が不自由でも健気に生きる姿に否応なく感情移入してしまう」
たくお 「実写版『火垂るの墓』の節子役のコでしょ?」
てるお 「そうだよ。あの実写版の出来はホメられたもんじゃないけど、彩奈ちゃんは頑張ってた」
たくお 「『火垂るの墓』の時はまだ演じさせられてる感があったし、本作の方が彼女の魅力を上手く引き出してる。運動会のシーンはベタなんだけど、ちょっと目頭が熱くなってもうたし
」
てるお 「チミはよく目頭を熱くする男だねえ。40過ぎると涙腺が急に弱くなるって本当なんだな
」
たくお 「福クンとの淡い初恋シーンも初々しい感じでイイ。浜辺でベロがみちるをオンブする1カット撮りのシーンは秀逸っ!」
てるお 「あの場面の福クン、本当に重そうだったね。途中でちょっとヨロけてたし
」
たくお 「福クンが小2で、彩奈ちゃんが小4だから、女の子とはいえ2学年分の体重差は結構あると思うぞ」
てるお 「観月ママと彩奈ちゃんはいい感じで魅せてくれるんだけど、問題は筒井道隆パパ。もうちょっと喜怒哀楽を出そうよ~っ!
」
たくお 「確かにこの人って昔からあんまり激情してるところを見たことがないよなあ。なんかいつも物静かな感じ」
てるお 「自分のせいで愛する妻をあんなバケモノにしちゃったのに、それに対する後悔とか悲壮感とか全く伝わってこないんだよ。普通だったらもっと苦しんだり、悩んだりするもんだろ」
たくお 「目の前で妖怪化した妻が社長の部下を殺してるのに、平然と突っ立てるだけだし・・・・。オイオイ、妻の変わり果てたこの姿を見てあんたは何とも思わんのか!?
」
てるお 「てか、監督さんがもっと演技をしっかりつけないとダメっしょ」
たくお 「筒井道隆はイイ役者だと思うけど、ちょっと生真面目すぎるというか、感情をあまり表に出すタイプじゃないんだろうね。企業の陰謀で家庭を壊された男という役なんだから、もっと怒りや悲しみを表現できる役者さんのほうが良かった」
てるお 「サザエさんとマスオさんだったら息ぴったりなんだけどねえ
」 ※観月ありさと筒井道隆は実写ドラマ版『サザエさん』でも夫婦役
ドラマ版でキレイに完結した話をまた蒸し返している
てるお 「で、また出てきました! 柄本明演じる“名前のない男”。別名、亀梨よりもアニメ版ベムに近い男(ビジュアル的に)
」
たくお 「当初のストーリー案では“名前のない男”はドラマの最終回で絶命したから出てこないはずだった。でもベムが彼の幻影に悩まされるというアイデアが浮かび、再び出すことにしたらしい」
てるお 「今回の亀梨は、亡き母親の幻影に苦悩するノーマン・ベイツみたいに怯えまくってる」
たくお 「それか死んだはずのジェイソンの幻影に怯えるトミーか
」
てるお 「映画版でもベムに悪を取り込ませて人間の世界へと誘う、いわばダース・ベイダー的なキャラなんだけど、実体は既に滅んでいるから、ベムの“心に潜む悪”として何度か現われる」
たくお 「ベムがその男と対峙して葛藤するシーンをカメラがグルグル回って1カットで見せる演出は素晴らしかった。計算して撮っているという感じがちゃんと伝わってくる」
てるお 「脚本は元芸人という肩書をもつ西田征史。アニメ『TIGER & BUNNY』のシリーズ構成などを手掛けていて、日テレドラマでは『怪物くん』も書いている。恐らくその実績から『ベム』でも起用されたと思うんだけど、正直、『怪物くん』の人かあ~という不安要素はでかかった
」
たくお 「でもファミリー向け映画にしては話が意外に練られていると思ったヨ。ベムたちは製作会社が絡んだ奇怪な事件が続発するある街に到着。しかし実はここは昔一度来たことがある、というのがミソ」
てるお 「で、ベロが少女ミチルと出会う。ミチルの両親の達彦と小百合はその製薬会社の研究者だったが、新薬の開発を巡り社長と対立 → 会社側の陰謀により達彦一家は事故死を装って殺されかける → 達彦が“絶対に枯れない謎の植物”のエキスで死んだ小百合を甦らせるが、彼女は妖怪化 → その植物は達彦が幼い時に男に誘拐された時に見つけたもの。誘拐犯は“名前のない男”に悪のスライムを取り込ませられ、植物はその男の涙を浴びたことにより“不死の植物”として進化。さらに子供だった達彦を救ったのが実はベムたちだった → ベムのステッキを使えば小百合は人間に戻れるが、それは彼女の死を意味する。しかもその植物はベムたちを人間に戻す効力も秘めていた。さてさて彼らは一体どうする!?というお話。なかなか巧妙な話にしているのは感心したけどね」
たくお 「ドラマ版のラスボスであった“名前のない男”が不在という中でどういう展開にするのか。よくよく考えたら、悪のスライムを直接受けた人間よりも、植物を媒介して悪化したモンスターありさのほうがはるかに強敵で凶悪というのが理屈として考えたらヘンなんだけどさ」
てるお 「ただね、もう1人の悪者、つまり諸悪の根源である製薬会社社長の加賀美(中村)の扱いがどうも腑に落ちない。新薬の副作用よりも難病で苦しむ大勢の人間を救うためなら自分は悪者になってもいいと、もっともらしいことを言ってるんだけどさ、その考え方が浅はかすぎる。口封じをするために達彦の家族を皆殺しにするのはあまりにも短絡的だし、“私はワルになってもいい”ということだけにこだわりすぎて、わざわざ自分の手を汚しにいく稚拙な行動にはただただ呆れたけどね
」
たくお 「まがりなりにも大企業のトップなんだからさ、金で手下や殺し屋を雇うとかしろよ。頭悪すぎっ
」
てるお 「結局、ベムが誰と戦ってるのか、その対立構図が途中からよく分からなくなってくるのも問題」
たくお 「筒井パパがクソの役に立ってないのもイライラしたなあ。彼があの極悪社長に鉄槌を下さなきゃいけないのに、最後に社長に向かって『僕はもう逃げません』と言うだけって、なんだよソレ! 社長に罰が下る顛末をエンドクレジットで処理しちゃう演出も非常につまらん!」
てるお 「これはドラマの時も気になってたんだけど、人間のエゴとか弱さ、善と悪の核心的な部分をセリフで全部語らせる演出もあまり上手くない」
たくお 「観る側にも、そういう本質的なテーマについて少しは考えさせる“余白”を与えるとか、1から10まで答えを全部提示しなくてもいいと思うんだ。最近の映画(特に邦画)はバカ丁寧に全部解説しすぎ」
てるお 「しかし、ストーリーの一番の問題は、ドラマで片付いたはずの問題を掘り起こしてるだけなんだよ。最終回でベムたちは妖怪人間として生きる決意をした。だったら映画ではそこから先の話を描かないといけないのに、また『人間か、それとも妖怪人間か』問題を蒸し返しているんだよね。オイオイ、その話は決着ついたんじゃねーの!? というね・・・
」
たくお 「脚本の西田氏は『映画 怪物くん』でもドラマ版でキレイに終わらせた話を蒸し返してたよね。蒸し返すの好きなのかな?
」
てるお 「ま、それ以前に『怪物くん』は話そのものがボロボロで演出もドイヒーだったし、それに比べたら『ベム』のほうが1000倍いいよ」
たくお 「夏目一家と出会って人間の温かみを知ったはずのベラも相変わらず人間不信のままだし・・・。人として喜びや悲しみを味わうことへのベラの葛藤描写も多少あったけど、もっとその部分を膨らませてもよかった」
てるお 「いっそのことベムたちを人間にすればよかった。『スーパーマンⅡ』や『スパイダーマン2』のような話にしてさ。一度はヒーローを捨てて人間になったものの、特殊能力を授かったことの意味とか重みを主人公たちに再認識させて、やはり妖怪人間としての運命(さだめ)を受け入れる・・・・・とかさ。どうよ、この展開の方が感動しねーか!?」
たくお 「監督もドラマで完結させた話をもう一度立ち上げる作業は難しかった、と語ってるけどね。インタビューを読む限りでは『ドラマの視聴率が良かったので映画もやりましょう』という感じで立ち上がった企画のようだし、そもそも映画ありきじゃなかった。やっぱり日テレの命令でむりくり作らされた感がある」
てるお 「演出はドラマ版と同じ狩山俊輔という人で、本作が映画デビュー。予算が限られてたドラマでは出来なかったことを色々とやり尽くしたということなんだけど、確かにクライマックスの溶鉱炉シーンではCGガンガンでアゲアゲなアクションにしてたと思うし、それは誰もが認めるところ。しかし、それ以外の部分のテンションがドラマのまんまだから、テンポが致命的に悪い
」
たくお 「この映画、2時間20分(!)もあるんだよね。『アベンジャーズ』『007 スカイフォール』とほぼ同じ長さって、明らかに長すぎでしょ。冒頭のバスジャック、森林戦、溶鉱炉戦の見せ場以外は、ベムたちの日常風景、ベロの初恋シーン、ベムの葛藤シーンが大半なので抑揚が乏しい。もっとリズムよく話を進めてくれよ、とちょいイラ
」
てるお 「全体的な画もめっちゃドラマっぽいし、ほとんどグレイン処理されてないので妙に画面がキレイなもんだから、なんかドラマをスクリーンに映して観てるような感じ。映画を観てる気分になりずらい。色のトーンをもっと変えるとか、映画らしいビジュアルで見せるとか工夫しないとダメでしょ! 映画としてブラッシュアップできてないとそれはドラマと同じ」
たくお 「クライマックスでベムたちが『俺たちが犠牲になる』と言って警官隊の前に飛び出して消えていく展開は『ダークナイト』すぎでしょ。復讐を誓う二面性をもったヒロインはバートン版のキャットウーマンをやっぱり思い出しちゃうし」
てるお 「後ろに一般市民と子供がいるのに、警官隊がベムたちに発砲するシーンもけっこうメチャクチャだったな
」
たくお 「ドラマ版まんまだったあのオープニングタイトルも、正直、あんまりカッコイイと思ってないんだよねえ」
てるお 「俺も思ってない。アメコミチックに処理しているのが逆に合ってないというか・・・・。最後の『ワ~ハッハッハッ~!』も思いっきりチープ感を助長してるし。アレ、やめてほしい
」
たくお 「おなじみの主題歌がジャズ風にアレンジされてる
のはキライじゃないけどね」
てるお 「福クンが歌うパートの部分だけちょっと聴きとりにくい問題はあるけど
」
たくお 「サキタハヂメのノコギリ音楽による“悲哀”や“哀愁”の帯びた音楽も悪くないとは思うけど、アクション・シーンではもっとガンガンに盛り上げてほしかった」
てるお 「躍動感が今ひとつ欠けてる。『妖怪人間ベム』がもし実写化されるならこのサントラが一番ハマるはず!と昔から思ってたのが、ダニー・エルフマンの『ダークマン』
なんだよ。いっそのことこのサントラをそのまま使ってほしかったぐらい」
たくお 「アニメ版とは別物になってしまった亀梨ベムも、コレはコレでアリなんだけど、もし次に誰かが『妖怪人間ベム』を実写化するのなら“真正リメイク”として本気で作ってほしい。今の日本映画はこういう怪奇モンスター・アクション映画のジャンルは廃れてしまっているから、復活させるという意味でもさ!」
てるお 「あと世紀の失敗作『デビルマン』も誰かに本気で“真正リメイク”してくれ!
」
ココGOOD! ビオランテありさのメイクと造形!/畠山彩奈ちゃんはいいコ/杏ベラ姉さん、やっぱ最高!/それなりに入り組んだストーリー/そこそこに魅せてくれるアクション/バジェットのわりにはそこそこにいいCGの出来
ココBOMB! テンポの悪い演出と長すぎる140分/安っぽいOPタイトルをそのまま流用/ドラマで決着済みの話をまた蒸し返しているストーリー/テーマとなる部分をセリフで語らせる演出/製薬会社社長の杜撰な扱い方/無感情人間、筒井道隆/『ダークナイト』ぽい演出/音楽のインパクトが弱い
●満足度料金
てるお 1000円
たくお 1000円
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