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これまでマーベルのキャラクターが活躍するユニバース映画は、ディズニー/マーベル、ソニー/マーベル、20世紀フォックス/マーベルの3ブランドで展開されていた。昨年、ウォルト・ディズニー・スタジオに20世紀フォックス改め20世紀スタジオが入ったことで事業が統合化され、20世紀スタジオがこれまで製作してきた『X-MEN』や『デッドプール』『ファンタスティック・フォー』の今後の新作はディズニー/マーベルの下で製作されることになった。
一方、『スパイダーマン』シリーズ、または同じ世界観を共有するキャラクターの映画化は権利を保有しているソニー・ピクチャーズで製作。トム・ホランドが演じる現在のスパイダーマンは、ディズニー/マーベルの「マーベル・シネマティック・ユニバース」と同一の世界観で活躍する夢の“業務提携”が実現し、世界中のマーベルファンや映画ファンを喜ばせた。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公開後、ディズニーとソニー・ピクチャーズの間で利益配分を巡って契約がこじれ、業務提携が一度危うくなったものの、『スパイダーマン』第3弾も引き続きMCUで製作されることになり、ファンは胸をなで下ろした。
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ディズニー/マーベルによるユニバースは「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)だが、ソニー・ピクチャーズで製作している『スパイダーマン』ユニバースの公式名称がこのほど判明したことを米IGNが記事で伝えている。
公式Twitterには「スパイダーマン・ユニバース・オブ・キャラクターズ」(Spider-Man Universe of Characters)と書かれていて、ファンはコレが公式ユニバース名だと思っていたが実はコレではなく、ソニー・ピクチャーズは・・・・
「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターズ」(Sony Pictures Universe of Marvel Characters)=SPUMC
が公式ユニバース名であると明かした。関係者の間では一時「ソニーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターズ」と呼ばれていたこともあったが、今後は「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターズ」(SPUMC)で統一するそうな。実は昨年マスコミ向けのプレスシートにはちゃっかりこの公式名称が使われていた。『スパイダーマン』シリーズだけでなく、『ヴェノム』シリーズ、『モービウス』、そして企画進行中のタイトル(下記参照)もこのユニバースで製作され、大ヒットアニメ『スパイダーマン:スパイダーバース』もここに入る。
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ソニー・ピクチャーズはこれまで『スパイダーマン』を2度リブート。『シニスター・シックス』などのスピンオフも企画していたが、『アメイジング・スパイダーマン2』の興行的失敗で白紙に戻している。そして現在、MCU入りした『スパイダーマン』シリーズは大ヒット、『ヴェノム』も成功を収め、来年は『モービウス』と『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』の公開が待機中。他にも実現するかどうかは分からないが、『シルバー&ブラック』(作品を2本に分割)、『シルク』、『ナイトウォッチ』、『クレイヴン・ザ・ハンター』、『ジャックポット』、『シニスター・シックス』といった企画が進行中だ。『モービウス』は予告編でスパイダーマンと同一世界を示唆している場面があり、ひょっとしたら「マーベル・シネマティック・ユニバース」と「ソニー・ピクチャーズ・ユニバース・オブ・マーベル・キャラクターズ」の2大ユニバースを共有する最初の作品になるかもしれない。もっとも、マーベルスタジオ社長のケヴィン・ファイギは「ソニー・ピクチャーズが製作するマーベル作品はMCUには属さない」と公言しているけど・・・・。
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しかしこのユニバース名はちょっと長いので、今後「SPUMC」として使うか、これまで使ってきた「ソニー=マーベル」をそのまま使い続けるか、はたまた使い分けるかちょっと悩み中。また、ワーナーが製作するDC映画は「DCエクステンデッド・ユニバース」が映画ファンの間で浸透しているが実はこの呼び方が公式名称でないことや、一部では「DCフィルムズ・ユニバース」が使われているなど名称が混在。現在は「DCエクステンデッド・ユニバース」が一般的になっているので、ブログでもこの名称を使うことにします。![ウインク]()