三度のメシぐらい映画が好きな
てるおとたくおの
ぶっちゃけシネトーク
●今日のてるたくのちょい気になることシネ言
「映画とは関係のないタレントのブログを紹介してる映画のサイトってどーなのよ?」
シネトーク89
『インモータルズ 神々の戦い』
IMMORTALS
監督:ターセム・シン
出演:ヘンリー・カヴィル/ミッキー・ローク/ジョン・ハート/スティーヴン・ドーフ/フリーダ・ピント/イザベル・ルーカス/ルーク・エヴァンス/ケラン・ラッツ
2011年米・ユニバーサル映画/111分/ビスタサイズ/3D/東宝東和配給(2011年11月11日公開)
※ネタバレしてます! ご注意ください
てるお 「“血湧き肉躍る”ではなく“血飛び肉散る”切株映画だったとは~! いいねえ、こういう映画(笑)」
たくお 「話はバカだったけどね」
てるお 「でも俺は『300 スリーハンドレッド』より面白いと思ったけど。そう話したらみんなに『うそだあー!?』と驚かれた(笑)」
たくお 「この映画はアートチックな映像とスプラッター3Dが楽しめれば、話は多少バカでも許せるよな」
てるお 「この3D感けっこうスゴくなかった? 正直、今年ナンバー1の3D映画かもよ」
たくお 「『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』よりも?」
てるお 「う~~~~ん、やっぱナンバー2かな(笑)。でも血は飛び散るわ、肉片が飛んでくるわで、スプラッター大好きな俺としてはけっこうコーフンものだったぞ。『ファイナル・デッドブリッジ』の“3D肉片”よりも効果テキメンだった」
たくお 「“いつもの”神話ファンタジー映画だと思って観に行った女子には想定外のスプラッター映画だったので、すこぶる評判悪いらしい(笑)」
てるお 「知り合いの女性が『パーシー・ジャクソン』みたいな映画だと想像してたらしい(笑)。『映画を観て気持ち悪くなった』ってさ」
たくお 「いくらなんでも『パーシー・ジャクソン』はないだろ。前もって確認しないで観た彼女が悪い(笑)」
てるお 「だからヤフー映画評価は3.07点なのか。分からないわけでもないけど、R-15映画である時点で気づけよ(笑)」 ※11月24日現在
たくお 「まあ、ストーリーもアレレな感じだったんだけど、映像とアクションでグイグイ引っ張っていく吸引力はスゴイ」
てるお 「ターセム映画って基本そうだよね。映像は特出すべきセンスで魅せてくれるんだけど、話がどうも面白くない(笑)」
たくお 「『ザ・セル』も輪切り馬しか印象に残ってないなあ(笑)」
てるお 「俺は神様がどうこうっていう話にはほとんど興味ないし、あまり詳しくもない。それこそビックリマンのシールぐらいの知識しかない(笑)。なので神々の超絶バトルで魅せてくれたらそれで十分」
たくお 「惜しまれるのは、『ロード・オブ・ザ・リング』級の大作ぐらいにもっとマジメに作ってりゃ傑作になってたかもね」
てるお 「そりゃ大作感はないけどさ、俺はチンタラやられるよりかはこれぐらいのB級感が丁度よかったけど」
たくお 「でも、サブタイにもなってる『神々の戦い』なんてクライマックスだけじゃん。僕は『タイタンの戦い』みたいに全編が神バトルなのかと思ったよ」
てるお 「確かに。このサブタイ、ちょっとウソ入ってるよな。フタを開けたら人間 VS 人間がメインだったし」
たくお 「しかし神の戦いってこんなに激しくて血生臭いものなのか。コレを観たら『300 スリーハンドレッド』のバトルは生ぬるく思えるし、『タイタンの戦い』なんてマンガに見える」
てるお 「首チョンパどころか人体損壊は当たり前。まさか神さまがランボーみたいな戦いをするとは思わんかった(笑)」
たくお 「絶対的で圧倒的な神の存在を描きたかったのだろうけど、その力を人間を撃退するために使っちゃいかんだろ。あのお仕置きはちょっとひどいよな(笑)」
てるお 「だから人間の戦いに手を出してしまった戦いの神アレスは全能の神ゼウスちゃんの怒りを買って瞬殺されたやん。ちょっとワロタけど」
たくお 「だったらハイペリオンを殺せばよかったのに。神さまも役に立たねえな」
てるお 「それだと映画が1時間で終わっちゃうだろ」
たくお 「海の神ポセイドンも大津波を起こしてテセウスらを助けてたじゃん。なんでお咎めなしなんだよ?」
てるお 「知らん(笑)。でも神々が主人公を助ける場面は『へえ、神さまもえこひいきするんだ』と、俺は逆に面白かったけどね」
たくお 「あの津波シーンで笑ったのが、ヒロインが油まみれでドロドロになってるのに、チョロチョロなシャワーで洗っただけで次のカットではキレイさっぱりになってるんだよ(笑)」
てるお 「『いつまで私を油まみれにしておくのよ! 私は女優よ!』(フリーダ・ピントの心の声←ウソ)ってか(笑)」
たくお 「天から豪快に現われる神さまの登場シーンもいちいちカッコイイんだよ。僕の頭の中はあのシーンで『ターミネーター』のサントラがかかってた(笑)」
てるお 「♪ デデンデッデデンッ!」
たくお 「でもまあ、あそこまで豪快な人体破壊をハイパースロー、かつ3Dでしっかりと見せつけるなんて、ターセムの悪趣味演出、フルスロットル!(笑)」
てるお 「ハイペリオンがテセウスの母ちゃんの喉を掻っ切る場面や、牛に入れられて丸焼きにされちゃう巫女など、神バトル以外でも残虐描写が多いな」
たくお 「あれらの残虐描写は、ワルどもがバラバラに殺されまくる展開を観客に“心地よく”楽しんでもらうためでしょ」
てるお 「必要以上に善人を痛めつける極悪非道な連中として描いておかないと、いくらワルだからってあんなにミンチにしちゃったら『ちょっとやりすぎだろ』と思うわな。おかげでアレスがハンマー一振りでワルどもが粉々になっていくシーンは、実に圧巻で清々しく楽しむことができました(笑)」
たくお 「人がバラバラになるところを見て楽しめるって・・・・。てるお、絶対にSだろ」
てるお 「『ソウ』や『ホステル』のような虐待描写は正直苦手だけど、本作の殺戮シーンにはリアルさはないし“ファンタジー”として観たから全然OK。なので俺はSだけどヘンタイじゃない(笑)。あ、でもタマタマ潰しはちょっとダメだったな」
たくお 「ターセムのタチの悪いとこって、そういう嫌悪感を抱かせるような人間ミンチの場面に美的センスを注入して“美しく”表現してるとこなんだよね」
てるお 「本当は目を背けたいんだけど、なぜだか見入っちゃう“妙な映像的魔力”がある。それがターセム“切株”マジック!」
たくお 「絶対的な存在であるはずの神が、戦で負けたら死んじゃうというのも斬新だった」
てるお 「てか、神さまがマトリックス+ランボー・スタイルでバトるだけで十分に斬新だけどね(笑)」
たくお 「ハイペリオンによって放たれてしまった闇の神タイタン族と熾烈な戦いを繰り広げるんだけど、あっさりとヤラれちゃうのは意外だった。女神アテナもポセイドンも力尽きてしまう」
てるお 「戦う相手が神族だと神さまも傷ついたり命を落とすこともあるのか。勉強になりました」
たくお 「本編中に神さまの名前をご丁寧に表示してくれるのはいいんだけど、なにもあのバトルシーンの真っ最中に表示しなくてもいいのにな」
てるお 「名前を出すタイミングヘタすぎだよね(笑)」
たくお 「クライマックスでは神VS神、テセウスVSハイペリオン、ギリシャ軍VSハイペリオン軍の三者の戦いが描かれるんだけど、神VS神が圧倒的にスゴイので軍同士のバトルのショボさが際立ってる(笑)」
てるお 「ものごっつい要塞を舞台にもってきてるから『ロード・オブ・ザ・リング』のような一大スペクタクルが見られるのかと期待してたけど、通路でちょこまか戦ってるだけだもんな」
たくお 「しかもあんなバカ高い城壁をハイペリオンはいつの間にか登りきってて、まるでターセムが撮り忘れてたかのようにシーンが飛んでいく(笑)」
てるお 「端折りすぎだ」
たくお 「キーアイテムとなる“エピロスの弓”の使い方ももったいないよな。テセウスが敵兵4人を倒すのと、ハイペリオンが城壁をぶっ壊してタイタン族を解放するぐらいでしか使われてない」
てるお 「『全能の道具』のわりには“全能感”があまりない(笑)。テセウスが弓を放ちまくってハイペリオン軍兵士を殺しまくる場面とか入れるべきだった」
たくお 「だったら、神さまがとっとと弓を回収すりゃいいだけのことじゃん。やっぱり役に立たねーな、コイツら」
てるお 「それだと映画が5分で終わっちゃうだろ(笑)」
てるお 「主演のヘンリー・カヴィルって今度の新スーパーマンに抜擢された人でしょ?」
たくお 「まだスーパーマン役に決まる前にオファーされてたらしいけど。それにしてもあの見事なまでに腹筋の割れたムキムキ・ボディは僕でも抱かれたいと思ったねえ❤」
てるお 「・・・・・たくおはそっち系だったのか(笑)。今ではCGで肉体改造もできるけど、彼の場合は本物だしね。ジムに1日8時間、週5日も通ったみたいよ」
たくお 「おかげでスーパーマン新作の『マン・オブ・スティール』(2013年公開)では、スーパーマンの衣装をバットマンみたいに“筋骨隆々仕様”にしないで済んだと評判らしい」
てるお 「最も野性味のあるスーパーマンが見られるかもしれんな」
たくお 「ミッキー・ロークも『レスラー』の時に肉体改造してるから、本作でもあのゴツい体と、加えてカニばさみマスクで主役以上のインパクトを放ってる(笑)」
てるお 「必殺ネコパンチで日本中から総スカンを食った頃が懐かしいな」
たくお 「本作を観た人はその日の晩飯はカニクリームコロッケにするらしいな(笑)」 ※ウソです
てるお 「石岡瑛子のコスチューム・デザインはどれも素晴らしい。あのカニばさみメット、オイラも欲しいぞ!」
たくお 「衣装といえば“マッドマックス”ふうなミノタウロスもイイね! 凶暴さがにじみ出てる」
てるお 「ジョージ・ミラーも『マッドマックス4』の衣装デザインを彼女にやってもらえばいいのに」
たくお 「同感」
てるお 「『猿の惑星:創世記』でもヒロインを務めてたフリーダ・ピントは本作ではついにヌードになってたな。しかもあんな美尻アップを3Dでやってくれるとは。フリーダとターセム監督に感謝!(笑)」
たくお 「アレ、ボディダブル(代役)だよ」
てるお 「え? そーなの? 本人じゃねーの?」
たくお 「そうだよ。本人がカミングアウトしてたから間違いない」
てるお 「んだよ! ケツぐらい自前でやれよ」 ←急に態度を豹変させるてるお
たくお 「僕は彼女よりも神で紅一点のアテナ役のイザベル・ルーカスのほうが好みだな❤」
てるお 「チャーリーズ・エンジェルもビックリなキレのいいバトル・スタイルがいいね。ホレた。この娘、ダレ?」
たくお 「『トランスフォーマー/リベンジ』で映画デビューした娘」
てるお 「ん? 出てたっけ?」
たくお 「主人公に迫る美少女型ディセプティコンを演じてた娘」
てるお 「おお、あのパンチラ娘か。あの時もなかなかエロエロな感じでオジさんは嬉しかったぞ(笑)」
たくお 「この子、2006年まで『マイティ・ソー』のクリス・ヘムズワースと付き合ってたらしいね」
てるお 「やっぱり“神”と縁があるんだな」
たくお 「『タイタンの戦い』でもやっぱり神のアポロを演じてたルーク・エヴァンスは本作ではついにゼウスに“出世”した」
てるお 「しかしなんだね、ゼウスってこれまでリーアム・ニーソンとかオッサン俳優が多かったんだけど、随分と若返りましたなあ」
たくお 「これまでのような貫禄のある中年神じゃなくて若々しい神をイメージしていたターセム監督は、思いきったキャスティングをした」
てるお 「いいんじゃない? こういうヤング・ゴッドも悪くないし、アクティブなゼウスもあまり見たことがないし」
たくお 「ゼウスやアテナの前日談的なスピンオフとかも観てみたいな。青春映画タッチに仕立ててくれたら面白いと思うんだけど」
たくお 「いや違う、2Dで撮ってポスプロで3D処理された“後付け3D”だよ」
てるお 「そーなの? そのわりには3D感はけっこうスゴイと思ったけどな。絵画的に映し出される崖や街、建造物の立体感、奥行き感はなかなかのものだったよ」
たくお 「本作は明らかに3Dのほうが向いてるよね。血と肉もいっぱい飛び出してきてたし(笑)」
てるお 「劇画調の色使いやコントラストの強いアーティスティックなビジュアルは3Dと見事にマッチしてた」
たくお 「3D変換を行なったプライム・フォーカス社は『スター・ウォーズ/エピソード1』の3Dも手掛けているらしいよ」
てるお 「マジか!? 2D→3D変換でこのクオリティだったら『SW 3D』への期待値もグンと上がるわな」
たくお 「ただ、残念だと思ったのがビスタサイズで撮ってるんだよね。神々の戦いはやっぱりシネスコサイズでスケール感を出してほしかった」
てるお 「確かにそれはあるね。スペクタクル感も違ってただろうし。こういう映画こそIMAX3Dで観たいんだけどな」 ※IMAX上映はしていない
たくお 「ま、ブルーレイでのクオリティが発揮されるタイトルだろうから、今からリリースも楽しみ」
●『インモータルズ 神々の戦い』満足度料金
てるお 1200円(3D効果が素晴らしいので+300円)
たくお 1100円
『インモータルズ 神々の戦い』 ★★★☆
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