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全米で封切られた『ファンタスティック・フォー』は『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』のV2を阻止できず、初登場2位。オープニング興収は2568万ドルにとどまり、『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』の5606万ドル、『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』の5805万ドルの半分にも届かない成績となった。ジョシュ・トランク監督と20世紀フォックスの確執スキャンダルが大きく影響しているようだ。この興行不振でフォックスは6000~7000万ドルの損失が生じると見られている。
この事態を受けて、同社は続編の公開延期・・・・というか製作中止も含めたプロジェクト見直しの検討に入っているらしい。これにより2017年6月9日の続編公開の可能性は低くなり、『ファンタスティック・フォー2』をテコ入れする間、『デッドプール2』の企画を優先にするという情報も入ってきている。
先日、トランク監督がTwitterでスタジオのせいで思い通りの『ファンタスティック・フォー』が作れなかったと愚痴っていたが、その愚痴は大げさなものではないようで、どうやらスタジオ側が「脚本を大幅にリライト」させ、「3つの大掛かりで重要なアクションシーンをカット」し、「キャスティング」についても監督の間で意見が対立し、さらにトランク監督を編集室から締め出したとも報じられている。
つまり20世紀フォックスによってズタズタにされ、マーベル映画の黒歴史入り“ほぼ確定”となっている『ファンタスティック・フォー』は、もはやアラン・スミシー名義で公開したかったに違いないトランク監督の“最後の抵抗”が、先日のTwitter発言だったようだ。泥沼スキャンダルのエジキとなった本作の日本公開は10月9日。
また、『クロニクル』でトランク監督と一緒に仕事をした脚本家マックス・ランディスが4年前に“趣味”で執筆したという『ファンタスティック・フォー』脚本の冒頭4ページをTwitterで公開した。 『クロニクル』が評価されてトランク監督が『ファンタスティック・フォー』に起用されたわけだから、脚本もランディスが仕上げたほうが良かったのでは?とか思ったり。
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