Quantcast
Channel: ぶっちゃけシネマ人生一直線!❁
Viewing all articles
Browse latest Browse all 15087

1~3月に購入したブルーレイ・ソフトをざっくりレビュー

$
0
0





ブルーレイ購入記「三度の飯ぐらいブルーレイが好き!」を久しぶりに更新。昨年の12月以来。怠けてしまった、イカんぞ。


色々と買って(&いただいて)いるんだけど、封を開けてないのも多数あってこれじゃイカンと思い、レビュー記事を書くのをきっかけにメジャーどころを視聴。


Amazonで買った新作や70~80%オフの準新作、タワレコやHMVの20倍ポイントを狙ってイッキ買いした廉価版、Amazonマーケプレ、ヤフオクで安く手に入れた中古、メーカーさんからいただいたサンプルなど、10月25日時点で今年ゲットしたソフトは211枚。


これでも昨年に比べたらスローペース。新作BDは、4月の増税3%上乗せ以上に高くなっている感が否めず、そう何枚も買えるほど稼いでいないししょぼん、『パシフィック・リム』や『ゼロ・グラビティ』みたいに買ってすぐに観たい!という作品もあまりないので、新作の即買いは激減。やっぱり廉価版、中古狙いになっちゃうんだよなあ。てか、新作BD、高すぎだよ。プンプン



1月~3月購入のおもなタイトルです。




まずは新作BD編。



『ローン・レンジャー MovieNEX』(作品:★★★ BD:★★★☆)
劇場鑑賞時、ジョニー・デップ主演の夏の娯楽大作なのに150分という長丁場に耐えられず、かつ、徹夜仕事だったこともあり、途中でちょいZZZしちゃいました。明らかに長すぎだし、中盤はそれほど盛り上がってくれないし、エンターテインメントなのに冗長ってどーなのよ。むっ でも、そんな不満を帳消しにしてくれるのが、11分に及ぶ汽車チェイス! 「ウィリアムテル序曲」で否応なく盛り上げてくれるこのクライマックスだけでもう100点ね!にひひ 思わず3回リピっちゃいましたで。

グレイン強めの画質だけど、高精細で文句なしのクオリティ。バッタの大群が襲撃する未公開シーンをアニマティクスで収録しているが、これは本編で見たかった。おそらくこれ以上製作費がかけられないからカットされたんだろう。





『ウルヴァリン:SAMURAI 4枚組コレクターズ・エディション』(作品:★★★ BD:★★★★)
「ニッポンノヤクザッテコワイデスヨネ」という先入観と偏見で作られたハリウッド映画ってほとんどはハズレ、もしくはトンデモ映画として楽しめるか(この場合はアタリ)のどっちかなんだけど、本作はかろうじて後者。『X-MEN』を含むシリーズの中では間違いなく爆笑&失笑ポイントが最も多い迷作(シネトーク で爆笑ポイントを書いときましたので参考して下さい)だが、ウルヴァリンがトンデモニッポンでてんやわんやしてるだけで十分なごちそうなのだ。あまりシリーズの正史に入れたくないが、“番外編”として観るならアリかもねただし、『ウルヴァリン3』ではもうちょっとマシな映画になることを祈りたい。にひひ

グレインがたっぷり乗った画質だがクオリティ高し。劇場ではスルーした3Dも観たけど、う~ん、やっぱり2Dで十分かも。コレクターズ・エディションはBD3D、BD2D、エクステンデッド・エディションBD、DVDが付いた豪華4枚組。さらにアメコミ付き。エクステンデッド版はそれほど大したシーンは増えてないですけどね。





アウトロー』(作品:★★★★ BD:★★★★)
昨今、アメコミものばかりがハリウッド映画界を席巻する中、こういう70年代っぽい空気感を醸したアナログなハードボイルド映画に出会えると嬉しくなる。今、ハリウッドでセルフプロデュースをやらせれば彼の右に出る者はいないトム・クルーズの、イーサン・ハントとはまた違った野暮ったいカッコよさが全編にみなぎっている。「思ったほどアクションがしょぼい」と切り捨てる人はもう1回ちゃんと観たほうがいいです。ぜひシリーズ化してほしい期待以上の出来だと思う。

スタイリッシュでどこか艶かしいナイト・シーンとアクション・シーンは、キレのある画質と相性が良い。シボレー・シェベルSSの真っ赤なボディにより磨きがかかった印象。7.1chサラウンドはカーチェイスシーンとクライマックスの銃撃シーンで効果絶大。にひひ





『ゼロ・ダーク・サーティ コレクターズ・エディション』

(作品:★★★☆ BD:★★★★)
公開時、「アメリカのプロパガンダ映画」と一部から叩かれたが、近年のミリタリー・サスペンス映画としては間違いなく出色の出来。同じキャスリン・ビグロー監督の『ハート・ロッカー』より入り込みやすい作品だったし、主人公に感情移入しやすかった。言われているほどCIA賛美映画にはなっていない。ビンラディンに徐々に近づいていくサスペンスフルな展開や、アジト急襲作戦の緊迫感ハンパないクライマックスは女流監督とは思えない骨太な演出で魅せる。映画的で過剰な見せ場などで誤魔化さず、臨場感を追求した演出は正解。ミリタリー描写、アカデミー賞受賞の音響デザインも秀逸だ。
一緒に購入した『ユナイテッド93』の後に本作を観ると“光の見えない米国社会の顛末”が垣間見え、考えさせられるものがある。

アウターケース&ブックレット付きの初回版がHMVで1500円だったので即買い。画質、音質ともに文句なく、サラウンドが力強い。





『ボーン・レガシー』(作品:★★☆ BD:★★★)
「“レガシー”(遺産)なのにシリーズの“負の遺産”になったザンネン作」と叩かれた失敗作だが、改めて見直しても、やっぱり気になるのは話のヒドさよりもチグハグした演出。カメラ揺らしすぎ、カット割りすぎで、トニー・ギルロイ監督はポール・グリーングラス監督の演出を完コピしてるようで全然できておらず、アクション演出にカタルシスがあまりない。ま、そうは言ってもレイチェル・ワイズが出てるだけ購入価値はある。廉価版ならね。にひひ バイクで追ってくる殺し屋を豪快に蹴り倒すシーンはあまりの呆気なさに何度も観ても笑える。次回作はマット・デイモン&ポール・グリーングラス監督のコンビが戻ってくるらしい。『ボーン4』の企画を優先し『ボーン・レガシー2』はとりやめ、もしくは2つの『ボーン』シリーズを並行して製作するとも言われているがどうなることやら。





『フライト』(作品:★★★☆ BD:★★★☆)
公開時、日本の宣伝から受ける作品のイメージからかなり剥離した内容だったので、狐につままれた感じだったが、BDで見直したら、奥深い作品だった。デンゼル・ワシントン演じる酔いどれパイロットのブッ飛んだアル中演技はオスカーノミニーも納得の力演だし、“クズ男の人生の再起=フライトにかける物語”も二度目に観たときの方が感情に訴えてくるものがあった。
飛行機パニックの迫力はさすがだし、ヒューマンなドラマとしても魅せてくれるし、ホテルでのドタバタ劇はコメディとしても笑えたし(ジョン・グッドマンが最高!)、重厚な法廷劇もあるし、多少のエロもある。にひひ なによりそれほど面白くないCGアニメばかり作ってた(『ポーラー・エクスプレス』は好きだけど)ロバート・ゼメキス監督が久々に実写に戻り、「大人向けのドラマ」を作ってくれたのも嬉しかった。米国ほどアルコール依存症が社会問題になっていない日本では受け入れにくい題材かもしれないが、上質なエンターテインメント映画としても見ごたえがある。





『パラノーマル・アクティビティ4』(作品:★☆ BD:★★)
3作目まではケイティ家と繋がった話だったのに、4作目ではついに別の家庭に舞台が移ってしまい、マンネリ化以前に「どうでもよくなった」感だけが残る駄作なんだけど、ボクは「例え駄作でもシリーズものはコンプリートしたい」依存症なので放っておくことができず、廉価版が出てから買おうかと思ったが、それでもためらってしまい、中古を700円で購入。にひひ

劇場版は87分で完全版は97分なのだが、どの場面が追加されたかは検証する気は全く起こらず・・・。このシリーズのBDは毎回、完全版同時収録をウリにしているけど、それで作品評価が上がったことは一度もないけどね。唯一の救いは主演のキャスリン・ニュートがめっちゃ可愛いことぐらいか。彼女の顔がアップになるサービス・シーンが多いのでプラス30点、特典映像「復元されたファイル」(28分)で彼女のビキニ姿がちょっとだけ拝めるのでプラス5点。にひひ しかしね、来年3月に公開される5作目でいい加減ケリをつけてくらはいな。






続いて旧作編。


『逃亡者 製作20周年記念リマスター版』

(作品:★★★★ BD:★★★★)
主人公ハリソン・フォードよりもジェラード捜査官にホレてしまった傑作サスペンス・アクション。アカデミー賞助演男優賞を受賞した時、壇上で腕立て伏せを披露したトミーおじさまがステキでした。ニコニコ

LD、DVDで何度も観ているタイトル。7年前にリリースされた旧版BDはDVDのアプコン程度のボンクラ画質で、5.1chもドルビーデジタルという貧弱仕様、ユーザーの評判も最悪だった。で、2013年10月に製作20周年記念のリマスター版が待望のリリース。パッケージ裏にも「圧巻のHI-DEF高画質リマスターで甦る」と書かれている。確かに旧版に比べて明度と鮮度が向上し、シカゴの街並みもより美しく映え、旧版BDに見られた映像の揺れノイズも修正。ただ、リマスターをウリにしているわりには思ったよりも甘めな画調で、1993年の作品ならもっとシャープさがあってもよかった。精密でキレのある画質を期待していただけに「こんなものか」という印象。シラー 悪くはないんだけど、目が飛び出すような高画質でもない。むしろ画質よりも音質の向上が大きい。本作の公開時、ドルビーデジタルが劇場に導入されたばかりで、5.1chによる音の分離感や移動感、ダイナミックレンジに興奮。LD版はそのドルビーデジタルをマスターにした「シアトリカルサランド仕様」で収録され、5.1chではなくドルビーサラウンドだったが凄まじい大音響に感動を覚えたものだった。今回のDTS-HDは当時の“感動”を思い出させてくれるクオリティで聴かせてくれる。特典は2000年制作のドラマ版『逃亡者』第1話などが追加収録され、旧版の32分に対し109分と大幅に増えた。にひひ





『戦争のはらわた』(作品:★★★★ BD:★★★★)
「暴力こそが最高の美学」を視覚的に訴えることに徹し、そして魅せてくれるサム・ペキンパー監督による“最凶”の戦争映画。アクション・エンターテインメントとしても高い完成度なのに、鑑賞後には文学的余韻にも浸れる力作。

ユニバーサル発売のDVD版は、実在しないとも言われている“須賀田昭子”なる翻訳者が手掛けたデタラメ字幕でユーザーの怒りを買ったウンコバージョンだったが、BD版は翻訳をすべてやり直し、やっとマトモなものになった。字幕が改良されただけで商品価値が上がるというのもなんだけどね・・・・にひひ しかし特筆すべき部分は、目を見張る高画質。「エクセレントぉ~!」と褒めちぎるしかない“お化粧直し”が施されており、どんな古い作品でもきちんとリストアしたらスッゲー画質になるんだよ!ということを証明してくれた。グッド! 大したリストアもしないでボンクラ画質で出してきて一体何のためのBDなのか?と言いたくなるようなBDばかり発売するメーカーは見習うべきだ。UK版BDには充実している特典が1つも入ってないのは残念だが、この値段でこのクオリティなら文句は言えないっス。ただ些細なことを言わせてもらうと、字幕はサイズは小さく、丸ゴシック体になって読みやすいのだが、表示位置はもう少し下にしてほしい。ペキンパーはアップショットを多用するので、人物の顔に字幕が被ることも少なくない。なので、ボクが愛用しているパナソニックのBDレコーダーは字幕位置を任意にズラす事ができるので、ちょい下にして鑑賞しました。こちら





『フィールド・オブ・ドリームス』(作品:★★★★ BD:★★)
公開時、おすぎのあまりのベタボメCMにドン引きし(あんな宣伝をした当時の配給会社もどうかと思うが)、結局、劇場には行かず、レンタルで観たんだけど、劇場で観なかったことを後悔(ただ、東宝東和式フィルムだったしね:後述)。ケヴィン・コスナーが“アメリカの良心を体現した俳優”と讃えられていくのも本作あたりからだった。

それほど悪い画質ではないんだけど、クオリティはパッとせずBDの恩恵はあまり感じられない。ちゃんとマスタリングしていれば、トウモロコシ畑や野球場の“緑”がもっと美しくなるはず。本作は、配給していた東宝東和のテレシネ問題があって、その劣悪なマスターで収録したLD版の低画質にひどくガッカリしたが(東和発売の『トータル・リコール』『ランボー』シリーズのLDも同様に酷かった)、それに比べたら神画質なんですけどね。にひひ また、DVD特典のメイキングも収録されておらず本編のみというガッカリ仕様(US盤は特典充実)。4Kデジタルマスター版のリリースに期待するしかない。





『ミッション』(作品:★★★★ BD:★★★)
エンニオ・モリコーネの美しい旋律と映像美だけでも観るべき作品。重厚な人間ドラマは確かに見ごたえありなんだけど、BDでの注目ポイントはほとんど合成なしの雄大な滝とジャングルシーンですな、やっぱ。

ヤフオクで1000円で落札。にひひ 最初にリリースされた1998年のDVD版はスクイーズにすらなっておらず、本作の魅力を味わうには程遠いものだったけど、2004年発売の2枚組DVDのスペシャル・エディションは初スクイーズ化になり、だいぶマシな画質になった。2010年発売のHDニューマスター版DVDは未見なので分からないが、本BDもおそらく同マスターを使ったものと思われる。冒頭からフィルムの傷やパラがかなり目立ち、こんなのがHDリマスターなのか?と疑ったが、フィルムライクな画調はそのままに意外とシャープ感があり、発色も思ったほど悪くない。満点画質とは言わないが、これならDVDから買い直しても目くじらを立てるほどではない・・・・・というレベルは保っている。TV放送用日本語吹替、メイキング、コメンタリーもちゃんと移植されているのは高評価。どーでもいいが、是空の会社ロゴが出るときの音がやかましい。





『ショーン・オブ・ザ・デッド』(作品:★★★ BD:★★★★)
『ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(作品:★★★☆ BD:★★)

ボクは別にエドガー・ライト監督のファンではないんだけど、「この人の新作は必ず観る」監督さんの1人ではあります。しかしこの人の作品って肌が合う時と合わない時の差が激しすぎて、『ショーン・オブ・ザ・デッド』は好きなんだけど『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』はどーも今ひとつ、『ホットファズ』は面白かったけど、『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』はあんまし面白くなかった、というね。最高傑作はやっぱり『宇宙人ポール』だよね!と思ってたら、エドガー・ライト監督全然関係ねーし。ショック! サイモン・ペッグが出てると、エドガー・ライト監督作だよね?って勝手にインプットされちゃうのはボクだけかい?

廉価版なら買ってもいいかなと2作品を同時購入。『ホットファズ』のDVDは買ってないので観てないが、なんか字幕がズレてユーザーの間で大問題になったようだけど、BDでは改善されてるようだ。しかし『ショーン~』の特典には字幕がちゃんと入ってるのに、『ホットファズ』は字幕なしってどーいうことやねんっ!プンプン DVDもBDも「ファンに対してちゃんと見せてくれない不遇のタイトル」なんだね。ユニバーサルっていい仕事をしてる時と、手を抜いてる時があるので要注意デス。





『ソフィーの選択』(作品:★★★★☆ BD:★★☆)
メリル・ストリープがアカデミー賞主演女優賞に輝いた名作であることは知ってたけど、DVD化されていなかったゆえ、実はBDになるまで観たことがなくて・・・・。ガーン あちこちの映画レビューで決まって「ヒロインが衝撃の選択をする」って書かれているけど、ネタバレはイヤだったので予備知識なしで鑑賞。なるほど、コレの展開は重いわ。「観る者の魂を揺さぶる名作」と言われる理由が何となく分かりました。未見の人はぜひ!

画質はフィルムの傷などはキレイに取られているのでリマスターだとは思うが、オリジナルの問題なのか甘めな画質。US版はShout! Factoryからリリースされており、メリル・ストリープとケビン・クラインらによる対談映像(45分)や監督のコメンタリーが入っているが、権利問題なのか残念ながら未収録。ま、いきなり廉価版で手に入るだけでも良しとしましょう。





『ノッティングヒルの恋人』(作品:★★★★ BD:★★★★)
ラブコメ映画はそれほど観ているジャンルではないワタクシでも、本作を観て「こんな映画みたいなイイ恋してーなあ」とピュアに胸キュンした良作。にひひ 『プリティ・ウーマン』人気がひと段落した時のジュリア・ロバーツ作品だけど、ぶっちゃけ『プリティ・ウーマン』より好き。ヒュー・グラントのイキがっていない“フツーにイイ男”感は同性から見ても魅力ですな。好きな場面はヒュー・グラントが通りを歩きながら季節の移り変わりを1カットで演出したシーン。ああいうイキな演出があるだけでも作品評価が上がりますな。

画質は元々良質なマスターなので、文句なしの繊細画質。ポニーキャニオンから発売されてたDVD版の特典も移植されているが、なぜか日本語吹替えはオミット。US版には監督らによるコメンタリーも付いてるが日本版はなし。でもオススメの1枚。





『ブレイド』(作品:★★★★ BD:★★★★☆)

『ブレイド2』(作品:★★★☆ BD:★★★★☆)
DVDで何度観たか分からない『ブレイド』をスナイプス兄貴の出所記念としてBD初鑑賞。にひひ 兄貴が超絶的にカッコよく、クール(というかキザ)にキメてくれるアメコミ・ヴァンパイア・アクション。スティーヴン・ノリントン監督はキレ味抜群なアクション演出で燃えさせてくれたのだが、『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』でショーン・コネリーとの確執に疲れたのか、現在は映画界から足を洗ったもよう。残念っ。スナイプス兄貴には『エクスペンダブルズ3』でハリキっていただきましょう。

ポニーキャニオンから出たDVD版はジュエルケース版から始まり、再発売のトールケース版、さらにDTSエディション、フィギュア付きのコンプリートBOXと実に4回も買い直し。BDはワーナーに権利が移ったが、初版はなぜかスチールケース版のみのリリースで、スチールには興味はなく廉価版を待った。BDクオリティは文句なしで解像度もハイレベル。6.1ch化されたDTS-HDサウンドも強烈。特典が増えているのも嬉しい。ただ、ディスクは真っ黒なデザインで味気なくピクチャーレーベルにしてほしかった。12月にも「FR4ME〈フレーム〉仕様」の1&2パックが出るけど、その前に『ブレイド3』だけなんでBD化しないんだよ?





『マレーナ』(作品:★★★☆ BD:★★★★☆)
「きれいなお姉さんは好きですか」ならぬ「きれいな人妻は好きですか」映画の決定版。実際、モニカ・ベルッチみたいな美人妻にウロウロされると色んなところが疼いちゃう主人公の少年の気持ち、よ~~く分かります。にひひ

本作は劇場公開版(92分)とディレクターズ・カット版(108分)があり、日活発売のDVD版は別々でリリースされていたが、ワーナーに権利が移ったBD版は“1粒で2度美味しい”仕様になっている。ディレクターズ・カット版は少年の妄想シーンなどが増えていて、モニカのお色気もアップ。ラブラブ! 色味がしっかり乗っているコッテリ系画質だが、イタリアの艶かしい空気感も伝わってくるハイクオリティ。特典はDVD版のものがほとんど移植されているが、「モニカ・ベルッチ 来日記者会見」は権利関係で省かれている。2バージョンの本編と、ほとんどの特典が入ってて、実質1500円ならかなりお買い得といえる。





『裸の銃を持つ男 PART2 1/2』(作品:★★★ BD:★☆)

『裸の銃を持つ男 PART33 1/3 最後の侮辱』(作品:★★★ BD:★★☆)
我らのフランク・ドレビン警部、見参! 弟ジェリー・ザッカー監督の大ヒット作『ゴースト ニューヨークの幻』を兄デヴィッド・ザッカー監督が堂々とパロディにしちゃった『PART2 1/2』は、前作の神的なギャグセンスに比べたら若干落ちている感じは否めないけど、それでもやっぱり好き。『PART33 1/3』はザッカー監督から『リベンジ・マッチ』のピーター・シーガル監督にバトンタッチ。『アンタッチャブル』や『サタデー・ナイト・フィーバー』などの映画パロディ色が強まり、オープニング・クレジットではついにデス・スターに突入し(『SW EP4』の本編をそのまま流用してるだけだが)、公開時大ブームだった『ジュラシック・パーク』の恐竜に踏み潰されるオチにニンマリ。にひひ ギャグ&パロディの洪水は相変わらずだけど、ネタの数々が「とにかく笑わせること」ありきになっちゃってるのが残念。それでもやっぱり好き。そういえばエド・ヘルムズ主演によるリブート版の企画は進んでいるのだろうか?

画質はリマスターではないからDVDよりは多少キレイになっているだけが、2作目は1作目に比べて画質の向上感があまりなく、BDで買い直すほどではないかも。もっとシャープさが欲しい。ただし、3作目は見違える高画質になっていて、レスリー・ニールセンの白髪がより“クリア”になった。にひひ 2作ともDVD版のコメンタリーはカットされ、続き再生すらできないので★1つマイナス。





『星の王子ニューヨークへ行く』(作品:★★★ BD:★★☆)
『48時間』『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズ、『ゴールデン・チャイルド』のヒットでブイブイ言わせていたエディ・マーフィの“キャリア絶頂期”をアピールしたようなコメディ映画(本作以降、『ナッティ・プロフェッサー』まで低迷期が続く)。王国とNYのカルチャーギャップな笑い、無駄にゴージャスなセットデザインと衣装、リック・ベイカーによるマーフィの四変化など、何げに見どころ多し。助演陣が今となっては結構豪華な面々で、アーセニオ・ホール、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ジョン・エイモス(『ロックアップ』の所長さん、『ダイ・ハード2』のグル隊長ね)、無名時代のサミュエル・L・ジャクソン(強盗役)、キューバ・グッディング・Jr(床屋の客の少年役)らが出演してる。ジョン・ランディス監督のコメディ映画としてはそれほど上出来なものではないけど、レンタルビデオで何度も観たのは今となってはいい思ひ出。にひひ

待望のBD化。DVDはスクイーズにすらなっていないポンコツ画質だったため、BDは見違えるほどクリア! 王国の美術デザインや衣装がより映えるクオリティなので、BDで買い直しても損はしないが、残念な点が2つ。日本語吹替がソフト版(谷口節版)なのだが、やはりここはTV放送で慣れ親しんだ下條アトム版も入れてほしかったし、もっと言うなら日テレ版の山寺宏一版も聴きたかった。先日、CS「ザ・シネマ」放送された下條アトム版を録画したが、やっぱりエディはアトム版のほうがしっくりくる。また、US版BDに収録されている70分に及ぶ特典映像が1つも入ってないのは大きなマイナス。パラマウント・ジャパンは旧作BDに対する“愛情”があまり感じられないので困る。むっ





『大地震』(作品:★★★ BD:★★☆)
公開時、センサラウンド方式という音響上映が話題になった『大地震』は、同時期に公開された『タワーリング・インフェルノ』ほど夢中にはなっていなかったが、70年代ディザスター・ムービーの好きな1本。

画質は翌年に公開されたユニバーサル映画『ジョーズ』のBD級には及ばないけど、DVD版とは雲泥の差で、シャープかつ発色が素晴らしく、十分に及第点。粒子はちょっと強めに残っているものの、廉価版でこの画質なら文句なし。2枚組版の復刻DVDに入っていたTV放送吹替版はオミット。これが入ってれば完璧だったんだけどねー。





『愛と青春の旅だち』(作品:★★★ BD:★★★)
今更説明不要の名作青春ドラマですね。当時、うちの姉ちゃんがリチャード・ギアにハートを射止められ、映画誌「ロードショー」の付録のポスターを部屋に貼ってました。にひひ

パッケージは、DVDなどで見慣れた“お姫様抱っこで口づけ”バージョンではなく、BD版は“バイクにまたがり”バージョンにリニューアル。こちらのデザインもなかなか良い。ジャケ裏を見て気づいたのだが「デジタルリマスター版」で収録。フィルムの傷やパラはちゃんと消されているし、色調補正も施され、驚きの高画質に生まれ変わった。音は新たに5.1chサラウンド化。エンドクレジットに流れる名曲「愛と青春の旅だち」も5.1chで音の広がりが出ているのが嬉しい。だが、DVD版にあったオリジナルのモノラルが省かれ、予想はしていたが、2枚組DVD「製作25周年記念スペシャル・コレクターズ・エディション」の特典はすべて未収録。全部移植してくれてたら★5つだったんだけどね。





『ユナイテッド93』(作品:★★★★ BD:★★☆)
(それほど多くはないが)911映画の中では間違いなく最高峰に入る秀作。題材が題材だけに生半可な映画には絶対にしないというポール・グリーングラス監督の“執念”と“気迫”が映像から伝わってくる。ドキュメントタッチな荒々しい映像が醸す緊迫感はさすが。

ハイクオリティな画質、音質。ジャケットには何も記されていないが実は特典が収録されている。監督の音声解説、「United93:遺族と映画」(59分)、「9/11の目撃者たち」(38分)、「犠牲者を偲んで」(静止画)、「Twin Towes」予告編、「フライト93・ナショナル・メモリアル」(8分)が特典メニューにしっかり入ってるのだ。ただし喜ぶのもつかの間、音声解説以外は日本語字幕は入っていないというお粗末仕様にガックリ(英語字幕はある)・・・・・。「United93:遺族と映画」「犠牲者を偲んで」は、DVD版でもちゃんと日本語字幕付きだったのに残念と言わざるを得ない。こういう作品だからこそ特典にもきちんと日本語字幕を入れるべきでしょ。





『ロミオとジュリエット』(作品:★★★☆ BD:★)
オリビア・ハッセーといえば『ロミジュリ』、『ロミジュリ』といえばオリビア・ハッセーと言うぐらい、当時15歳のオリビアの魅力が凝縮された名作。絶世の美女とはまさに彼女のためにあるような言葉ですな。ラブラブ!

個人的には待望のBD化なのだが、オープニングのパラマウントのロゴからフィルムノイズだらけで嫌な予感が・・・。ガーン DVDとの違いが見い出せない極悪ボンクラなウンコ画質に心底ガッカリ。映像ブレもそのまんまだし、一体何のためのBDなのか。本気でリストアするぐらいの気合いを見せんかいっ。買い直す価値なし!ドクロ





『氷の微笑』(作品:★★★★ BD:★★)
日本版BDの詳細なレビューはコチラ を参照。その時のレビューで「米国版とはマスターが違うのだろうか」と書いたが、やはり違うようだ。というのも、日本版はニックが半ば強引にベスとセックスをするシーンで、彼女のアエギ声が若干ソフトに修正されているのだが、米国版はハードバージョンのまま収録されている。日本版も画質は確かに良いのだが、日本語字幕が須賀田昭子翻訳の頭がクラクラするデタラメ仕様、アエギ声の修正、特典オミットなので★★がいいところ。安かろう悪かろうでは困る。





ペタしてね 読者登録してね アメンバー募集中


Viewing all articles
Browse latest Browse all 15087

Trending Articles