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シネトーク97『フライトナイト 恐怖の夜』●オリジナルを補完した作りには感心したけど・・・・

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ブルーレイ&シネマ一直線



映画が元気のミナモト!
てるおたくお

ぶっちゃけシネトーク

●今日のてるたくのちょい気になることシネ言

「リメイクやリブートだらけの新作ニュースに少々ウンザリ」




シネトーク97 ←ずっと1つ少なくカウントしてました(汗)
『フライトナイト 恐怖の夜』
FRIGHT NIGHT




監督:クレイグ・ギレスピー
出演:アントン・イェルチン/コリン・ファレル/クリストファー・ミンツ=プラッセ/デヴィッド・テナント/イモージェン・プーツ/トニ・コレット


2011年米・ドリームワークス/106分/ビスタサイズ/3D/ウォルト・ディズニー・ジャパン配給(2011年11月1日公開)



●作品解説
1985年のカルト・ホラー『フライトナイト』を3Dでリメイク。
高校生チャーリーは隣に越してきた謎めいた男ジェリーが

町じゅうの女性たちをさらっているという噂を耳にする。

やがてジェリーの正体がバンパイアであることを突き止めた

チャーリーは、ラスベガスの“フライトナイト”ショーの

バンパイア・キラー役で人気の舞台スター、ピーター・ヴィンセントに

助けを求めるが・・・・。




※ネタバレしてます! ご注意ください




ブルーレイ&シネマ一直線 エイミーはカワイクなったけどエロくないやん!


たくお 「まあ見事に賛否真っ二つに分かれてるね。オリジナル版(以下:85年版)のファンは『現代風に進化したリメイク』とホメてる人もいれば、『オリジナルの良さが全く活きてない』とダメ出ししてる人も」


てるお 「85年版未見の人も賛否両論。ヤフー映画レビューの点数は3.18点(1月20日時点)と低めだけど、『“レッド・ミスト”がカワイソウ!』『ヒロインがめっちゃカワイイ』『コリンになら噛まれたい』とヘンなところで評価が高い(笑)」


たくお 「でもこのリメイク版(以下:11年版)こそ80年代ホラーファンとしては観なくちゃいかん1本だろ


てるお 「そうだね。85年版は劇場やビデオで何度か観たけど、真っ当なバンパイア・ホラーではなくてコメディも入ってたし、青春映画としての魅力もあったし、それがとぼけた面白さにもつながってた


たくお 「85年版はローティーン向けに作られたホラーで、今で言う『スクリーム』みたいな純粋なポップコーン・ムービーだった」


てるお 「ま、リメイク映画って比較対象があるので、どうしてもオリジナルと比べられるのは仕方がない。でも、リメイクはリメイクで頑張ってんじゃね?」


ブルーレイ&シネマ一直線

たくお 「リメイクだからってヘンに奇をてらった作りにしてないのは、80年代ホラー映画ファンへの気配りなんだと思った。逆に演出ハデめの最近のホラーを見慣れてる若い映画ファンには物足りなかったという声も多い」


てるお 「話もキャラ名もオリジナルにほぼ忠実どころか、観ててほとんどドキドキしない演出も同じ(笑)。オリジナル版は小学生の時に観たんだけど、トロくさい演出のせいか大して怖くなかったのだけはよく覚えてる。テンポはいいのに演出が間延びしてるもどかしさがあった


たくお 「復習のために85年版をDVDで久々に観返したけど、確かにトロくさい映画なんだよね(笑)。1時間20分過ぎたあたりでやっと特殊メイクやギミックなど見せ場的な面白さになってくる。それまではチャーリーとその仲間、ピーターらの掛け合いを延々と見せてるだけ」


てるお 「でもそれが面白いところでもある。85年版のピーター・ヴィンセントは我らのコーネリアスことロディ・マクドウォールで、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のマーティ&ドクみたなコンビネーションで笑わせてくれる


たくお 「バンパイアの部屋が時計だらけだったのも『BTTF』っぽかったなあ。ただの偶然なんだろうけど」 ※くしくもオリジナル版『フライトナイト』の日本公開は1985年11月、『BTTF』はその翌月に公開されている


ブルーレイ&シネマ一直線

てるお 「85年版のヴィンセントはあんな落ちぶれたアル中のじいさんなんかで大丈夫なのかというハラハラ感はあったけど、11年版ではビジュアル系ロックスター風(でもウサン臭い)に変えられてちょっと頼りになるヤツかと思いきや・・・・」


たくお 「マクドウォールと同じでやっぱりチキン野郎だった。パニック・ルームにそそくさと逃げ込む場面は笑ったよ」


ブルーレイ&シネマ一直線


てるお 「新ヴィンセントは過去に両親がバンパイアに殺されていたという新設定が加わっている。85年版は、忘れかけていたバンパイア・キラーとしてのプライドを取り戻すじいさんの話だったのに対し、今回はずっとバンパイアから逃げてきた自らの戦いに決着を付ける話。この改変ポイントは悪くない」


たくお 「85年版でさ、チャーリーが高校生にもなってバンパイア・キラー役の俳優に一緒に退治してくれって頼むのはいくらなんでもおかしいだろ、とツッコミたかったんだけど、それは80年代映画特有のユルさという部分でまだ許せた。で、今回はその部分をどう描いているかと思ったけど、全く同じなんだよね(笑)。魔術ショーで<バンパイア・キラー>役をやってる人気マジシャンというだけで頼みに行く(笑)


てるお 「ヴィンセントのことをネットで調べたら実は昔バンパイアと遭遇したことがあるとか、それぐらいの伏線があっても良かったのに」


たくお 「そのチャーリーは85年版はそのへんにいそうなごくフツーのイモな兄ちゃんだったけど、アントン・イェルチンが演じる新チャーリーは優柔不断な草食系男子になってる


てるお 「童貞クンがいざオトコとなって敵に立ち向かい、童貞を卒業する展開は両方とも同じ(笑)。そこが性春・・・・あ、いや、青春映画的魅力もはらんでるよね


たくお 「どこか頼りがいがなく、レベルで言えば中の下ぐらいのチャーリーが、ラストでは捨て身の覚悟で男を見せるところもなかなかよろしくてよ」


1985

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2011

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てるお 「ただね、ヒロインのエイミーも85年版はただのイモ姉ちゃんだったのに、11年版はこれまたキュートな女の子にアップグレードされてるんだよ。それによってチャーリーを応援したくなる気持ちがあまり起こらない(笑)


たくお 「嫉妬かよ」


1985

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2011

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てるお 「前作はダサ男と大して可愛くもない女の子のごくフツーのカップルだったから、観てる方も共感が抱けたんだよ。でも今回はサエない男と学園アイドル級の美少女カップルに変えられてるから、そもそもリアリティがない」


たくお 「リアリティなくはないだろ。チョー美女の相方がすっげーブ男!なんてよくあることだし。というか、お前がただヒロイン役のイモージェンちゃんにホレただけだろ(笑)」


てるお 「なんであんなイケてないモヤシっ子にこんなカワイイ女の子が・・・・。ああ、そうですよ! ホレましたよ! 嫉妬ですよ!(笑)」


ブルーレイ&シネマ一直線


たくお 「ただ残念なのは、エイミーの性格も変えられちゃってるので、85年版にあったヒロインの官能的魅力が失せちゃってる


てるお 「旧エイミーはずっとイモ姉ちゃんだったのが、バンパイア化してからとびっきりのエロ姉ちゃんに変身しちゃうから良かったんだよ。でも新エイミーは初めから『エッチしよ』と言い寄ってくるちょいエッチ系女の子なんだよね。ま、彼女から攻められたら俺は問答無用にレッツラ・ゴーなんだけどなあ(笑)」


1985

ブルーレイ&シネマ一直線

たくお 「今回もクラブでエイミーがバンパイアのジェリーに連れ去られるシーンがあるけど、このダンスシーンは85年版のほうが圧倒的にエロい


てるお 「85年版は男性経験のない彼女がジェリーの性的な部分にトリコになってしまい、それまでの彼女からは想像できないエロエロなダンスを見せる。あの場面ってまさにエイミーが女と性に目覚めた瞬間なんだよ(笑


1985

ブルーレイ&シネマ一直線

たくお 「旧作ではエイミーがジェリーの昔の女に似ていたという設定があり、それで彼女は執拗に狙われていた。で、ジェリーに連れ去られてしまいついに肉体関係を持ってしまう。他の男に恋人のバージンを奪われた主人公の言いようのない切なさが伝わってくるところが最大のポイントだったのに、11年版ではそれが全部なくなっている


1985

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てるお 「旧エイミーは血をチューチュー吸われてイッちゃってたもんな。今回はディズニー配給だから露骨な性描写はNGだったんだろーね。せいぜいTバックの姉ちゃんを出すのが精一杯(笑)」


たくお 「85年版では最初に犠牲になる女が全然必要ないオッパイをペローンと出してたし」


てるお 「エイミーも85年版みたいにスケスケのドレスを着て胸ポッチするぐらいのエロさは欲しかったぞ!(笑)」 ←バカ


たくお 「バンパイアのジェリー・ダンドリッジは、紳士的だったクリス・サランドンから、ちょいマッチョで野性的セクシーを加味したコリン・ファレルにチェンジされたのはグーッ。ちなみにファレル本人はオリジナル版を12回も観てるほどのファンなんだそーな」


1985

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2011

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てるお 「確か85年版ジェリーは、ビリーというバンパイアじゃないんだけど不老不死の男と同居していて、どこかゲイ・カップルな雰囲気があった」


たくお 「サランドンの雰囲気もどこかゲイっぽいし、バイセクシャルなオーラがあったよね」


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てるお 「旧ジェリーの弱点って『あまり強くない』んだよ。自分を疑ってるチャーリーを口封じに殺せるチャンスはあるのに全然そうしようとしない。ノコノコとチャーリーの部屋にやって来てるのにもかかわらず」


たくお 「というか、85年版のジェリーって何がやりたいのかよく分からなかったとこが多くなかった? エイミーを助けに屋敷にやって来たチャーリーとヴィンセントと対決する場面でも、2人をとっとと殺せばいいのに殺そうとしないし。いちいち出てきてはどこかへ消えていく(笑)」


てるお 「そうそう! ジェリーがモタモタしてるうちに夜が明けて棺桶の中にとっとと逃げていく。キレ者バンパイアに見えて実は全然そうじゃなかった(笑)


たくお 「ま、そこがどこか憎めない部分でもあったんだけどね」


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てるお 「ちなみにクリス・サランドンは今回ジェリーに殺される運転手の役でカメオ出演してる


たくお 「あ、そうなの? 全然分からなかった」


てるお 「チャーリーの友だちであるエドはちょいオタクに変えられてる。『キック・アス』のレッド・ミストことクリストファー・ミンツ=プラッセが演じてるんだけど、これがまたナイスキャラ!


たくお 「プラッセは3枚目キャラをやらせると抜群に光るよね。彼の最期がまたちょっと切ないんだわ」


てるお 「85年版のエドはジョーク好きの典型的なチャラ男なんだけど、正直、主人公よりもインパクトあった。圧倒的にキャラ勝ちしてるんだよ


たくお 「ただ、せっかくいいキャラをもってきたのに、あまり出番がなく死んじゃったのはモッタイなかったな」


てるお 「そういう意味じゃ、チャーリーがバンパイア化したエドと対峙する見せ場を加えた11年版の改変は良い仕事をしてる


1985

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2011

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たくお 「85年版にあったお約束も色々と踏襲してるね」


てるお 「バンパイアのおなじみのルール『人から招かれないと家に入れない』に対して、ジェリーは大胆にも家ごと吹き飛ばす」


たくお 「でもそのシーン、予告編で見せちゃってたからなあ。ま、クライマックスだと思ってたこの場面、全然そうじゃなかったんで別に良いんだけどさ。実際、大したシーンじゃなかったし」


てるお 「85年版ではチャーリーがママに忠告しに行こうとしたら、時すでに遅し、すでにジェリーを招き入れちゃってて・・・・。ここは抜群のギャグ効果があった」


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たくお 「ただ、今回は家を爆破してまでジェリーがチャーリー一家をしつこく襲ってくる意味があまり分からないんだよね。あんだけ騒ぎを起こしてら逆効果だと思うんだけど。ご近所さんにバレバレやん


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てるお 「そうなんだよね、今回のジェリーも全然キレ者じゃないし、行動にムダが多すぎる。そういう意味じゃ、オリジナル版とバカさ加減ではどっこいどっこい(笑)


たくお 「言えてる」


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てるお 「家爆破以降から話がえらく急展開になるし。なんかシーンを1つ、2つすっ飛ばしてねーか?と思ったぞ(笑)」


たくお 「タメがないままいきなり突入戦に入っちゃうんで、観てるこっちは鳩が豆鉄砲を食らったような気分(笑)。良く言えばテンポがいい、悪く言えば編集がすっごいザツ


てるお 「鏡にバンパイアの姿が映らないお約束も健在。今回はビデオ映像にも映ってない」


たくお 「ジェリー家での最終決戦ではチャーリーはすぐに窓を全部割っている。バンパイアが日光に弱いのはチャーリーも観客も知ってるわけだけど、85年版で一度使ったラスボス撃退法をそのままリサイクルしても面白いわけがなく、クライマックスではそれなりに手を加えている」


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てるお 「地下室で犠牲者たちがバンパイアとなって土壁から現れるシーンはもうゾンビ映画になってたけどね(笑)」


たくお 「ピーターが持ってた<聖ミカエルの杭>というやつでバンパイアを殺せば犠牲者も元に戻れるという、あまりに都合良すぎるドラえもんみたいな便利グッズが出てきたときは、正直拍子抜けしたけど(笑)」


てるお 「ま、85年版でもエイミーは何事もなかったように戻ってたけどね」


たくお 「ラストでエイミーは今回も<口裂け女>になっちゃうんだけど、85年版のほうがインパクトあったなあ


てるお 「同感。エイミーのあのおぞましい形相は前のほうがいいね。特殊メイクに限らず、VFXもリチャード・エドランドがやった85年版のほうが断然良い。ジェリーが飛びながらでっかいコウモリに変身するカットの見せ方がめちゃくちゃカッコイイんだよ


1985

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2011

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たくお 「そうそう! 85年版ってラスト10分だけで、それまでノンビリしてたアクション演出の不満も帳消しにできるぐらいハイレベルなVFXで魅せてくれる。当時はまだオプティカル処理がメインだったから、それを考えたら今回のCGやメイクは見せ方に工夫が足りない


2011

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てるお 「日光を浴びてジェリーが燃え尽きてしまうカットも85年版のほうが秀逸」


たくお 「そういえば、85年公開時のCMであのラストカットをモロに使ってたな。今考えたらあり得ないけど」


以下1985

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てるお 「その85年版のCMでさ、なんでか『アッハ~~~ン❤』って女のアエギ声が流れるんだよ。家族で食事中にこのCMが流れた時、すっごい気まずくなった(笑)。あのアエギ声は一体何だったんだろ?」


たくお 「ああ~、なんかそんな感じだったような気がする。今、そんなCM流したら苦情もんだぞ(笑)」


てるお 「でも今回のオードリーのCMなんかよりずっとインパクトあったけどね」


たくお 「しかしフザけたCMで誰が観たいと思うんだ?『血ぃー吸ぅ!』ってくだらないこと言わせてさ


てるお 「真っ当に宣伝してもホラー映画は全然客が入らないから、いつもの<タレント宣伝方式>でやったんだろうけど、それにしてももうちょっと考えてほしい」


たくお 「3Dはどうだったよ?」


てるお 「やっぱり暗いシーンが多かったから効果はもうひとつ。血しぶきと矢が飛び出す程度だったよ


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たくお 「でもバンパイア化した女性が日光を浴びて爆発するシーンはなかなかの“3D萌え”だったけどね(笑)」


てるお 「確かにあそこの美女燃えシーンでは俺も萌えたな」


たくお 「今回のリメイクはオリジナルでは不足気味だったアクションをきっちり強化してるので、個人的には思ったより楽しめた


てるお 「ただ、85年版にあった思春期的なエロとファニーな部分はかなり薄れちゃったけどねえ~~~


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●ココGOOD! アクションをたっぷり増強/エイミーがめちゃカワユス/今回のエドもナイスキャラ/コリン・ファレル、グーッ!
●ココBOMB! ジェリーが相変わらずバカ(笑)/主人公チャーリーにあまり共感できない/エイミーのエロが圧倒的不足/ギミックや特殊メイクの工夫がもう一つ/話が急展開すぎる/暗いシーンが多いので3D効果もう一つ/面白さが全く伝わってないオードリーのCM




●『フライトナイト 恐怖の夜』満足度料金

てるお  1000円

たくお  1100円




『フライトナイト 恐怖の夜』 ★★★








●てるおの久々のお気に入りアクトレス・フォト・ギャラリー❤
イモージェン・プーツ、カワイイやん

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